青本を隅から隅まで読まなくてはいけない科目はどれだろうか。

今日は今までの復習的な話だ。
薬剤師国家試験に合格するために、参考書を隅から隅まで読むことが絶対に必要な科目を発表する。

それは、
衛生、薬理、薬剤、(法規)、実務である。

ちなみに今日の話は、
僕が現役時代、そして浪人時代と一貫して青本を使用しており、
他の予備校がつくった参考書は一切読んでいないため青本基準になっている。
注意してほしいのは、
だからと言ってどこの薬剤師国家試験予備校がいいという優劣をつけるつもりはないということだ。
彼らはプロであり、
予備校ごとに雰囲気や教え方は違っているが、
生徒を薬剤師国家試験合格に導くノウハウは持っているし、実績も確かである。

では、本題。
物理、化学、そして生物を省いた理由は、
このブログの過去記事を読んでいただいている方ならわかるだろう。
物理、化学、生物の総点数はそれぞれ20点ずつ。
参考書を隅から隅まで読んでも、時間対点数が割に合わないのである。
そして、
隅から隅まで読んで理解しても裏切ってくることがあるのがこれらの科目の特徴だ。
物理、化学はとにかく焦りがミスを引き起こしやすい。
ならば、
簡単な問題に絞ってそれを確実に解けるようになるまで反復練習するほうがコスパがいい。
そして、生物はとにかく暗記量が多い。
これらの科目は知識をどんどん増やしていく足し算の科目というより、
本質をとらえて枝葉は無視していく引き算の科目といえると僕は思う。
もちろん得意ならばどんどん挑戦してよいが、
点数の天井が低いことは絶対に忘れてはならない。

衛生、薬剤、薬理、実務が隅から隅までやらなくてはならない科目であることは当然として、
治療はなぜ隅から隅まで覚えなくていいのか。
それは、
過去1回しか出題されないような問題が非常に多いからである。
以前治療はある程度勉強したらブレーキをかけろという話をした。
これも引き算の科目だ。
各疾患の各論、医療情報、がんのマーカーのページくらいしか僕は見ていない。
それでも結構膨大な量になるのだが。
取捨選択の方法はもちろん、
このブログで大切にしている方法、
「予備校の授業をよく聞くこと」である。
予備校で範囲全体を網羅しているプリントがあるならそれを使うのもよい。

そして、
法規をなぜカッコでくくっているかというと、
僕が青本を使っていないからである。
なぜなら講師が毎年、全体の範囲を網羅したプリントを配ってくれた。
もし、講師が全体を網羅したプリントを配ればそれをやればいいし、
なければ青本で理解しながら過去問を解けばいい。
法規は過去問演習をとにかくたくさんすることで点数が伸びる。
特に労力が方法によって変わることはない。

今日の話を別の視点でまとめると、
衛生、薬理、薬剤については、
青本だけで(理解ができるなら)事足りる
ということである。

物理、化学、生物、治療については、
もっと要点を絞った、
直接点に結び付くような、
最低限だけを網羅しているような資料が必要。

法規については人それぞれ。
講師が配ってくれればそれを使えばいいしなければ青本を使えばいい。

ちなみに実務は青本の知識だけでは足りない。さらなる知識が必要な科目である。
ではまた明日。

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