薬剤師国家試験のマークミスを防ぐ見直し方法

「当直中はさー、1人きりだから、調剤したら心を空にして調剤室を一周すること。そのあと監査しような」
新人時代に、師匠に言われたことを思い出す。
僕の師匠は僕が一年目の頃に異動になってしまい、
それきり一緒に仕事をすることはないが、
未だに付き合いはあり、
飲みに連れて行ってもらうことも多々である。
初めて当直に入ったあの夜から数年。
さすがに調剤室を一周することはないが、
できるだけ心を空にしてから、
調剤した薬剤は調剤と逆の順番で監査をするようにしている。


これが今日の話である。
マークシートの見直しは、最後の問題から、問題を解いたのとは逆の順番にやっていく。
これは
同じ作業は人間は集中できなくなるからだ。
いや、
1問目から順番に解いていくのと、1問目から順番にマークが一致しているかを確認していく作業は別の作業じゃん、集中力きれないでしょ。
と、思うが、意外とそうでもないらしい。
最初の問題から見ていくより、
順番を変えて最後の問題から見ていく方がミスに気がつく確率が高まる。
薬剤師国家試験予備校に一年間通っていたのだが、
予備校の講師もこの見直し方法を勧めていた。

学生時代は、そもそもあまりマークミスをしなかったのでよく分からなかったが、
働き出してからの夜間の調剤自己監査で、ミスがとても多く見つかり、
この見直し方法が正しいことを知った。

ちなみに解答に自信がない問題の考えなおしはしないほうが良い。
計算問題の解きなおしはしたほうが良いが、
不安な問題を考え直しても無間地獄に陥るだけである。
迷ったら最初に出した答えを信じよう

見直しの工夫をして
取れる一点を大切にしてほしい。

ではまた明日。

友達にシェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする