薬科大学の卒業試験の合否を分かつもの

昨日の続きである。
前回はこちら

前回は、

「合格のコツは卒業試験のための勉強をすることであると思う。」
との一文を最後に載せたのだった。

考えていただけただろうか。

答えは言葉の通りである。
卒業試験のための勉強をすること。

つまり、
薬剤師国家試験対策ではなく、卒業試験対策をすること。

僕が見てきた落ちていた人のパターンとして、卒業試験直前に、薬剤師国家試験の対策をしていた人がとても多かったように思う。

大学によってカリキュラムは様々であるが、授業の一環として、薬剤師国家試験予備校の講師の授業が多く開催される薬科大学の学生ほどこの傾向がある。

薬剤師国家試験を意識しすぎて、薬剤師国家試験の勉強のみをしてしまう。

その結果、薬剤師国家試験の前の関門である卒業試験で門が硬く閉ざされてしまうのだ。

ポイントは、
卒業試験の勉強=薬剤師国家試験の勉強 だが、
薬剤師国家試験の勉強≒卒業試験の勉強 という方程式だ(勝手に作った)。

つまり、薬剤師国家試験対策は、卒業試験対策の≒(ニアイコール)程度にしかならないということである。

卒業試験は大抵(普通の薬科大学であれば)薬剤師国家試験を意識して作成されるため、似たような問題が作成されるが、それは決して薬剤師国家試験の過去問ではない。

そのため、実際の薬剤師国家試験の過去問には存在しないような問題が出ることがある。薬剤師国家試験の対策だけをしていて、卒業試験で、教授の専門分野で勝手に問題を作られたらひとたまりもないのだ。

長くなりそうであるので一度切ることにする。

明日はさらに、卒業試験の勉強をした方がいい理由を紹介する。

では、また明日。

ちなみに今回書いたことは、当たり前であるが、卒業試験の範囲が、薬剤師国家試験の過去問のみから出題される場合を除いている。

過去問のみから出題される場合は過去問を存分に勉強して欲しい。

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