レコーダーを使わずに授業をちゃんと聞こうという話。
現役の頃、
薬剤師国家試験前の授業中、
そして浪人中の予備校の授業で、
ボイスレコーダーを机の上に置いて授業を受けている人をちょくちょく見かけた。
ボイスレコーダーで授業を録音することが僕には悪手にしか思えない。
なぜなら授業は一日中受けるものであるからだ。
あとで聴くには長すぎる。
9時から17時までが授業だと仮定すると(日曜講座だったとしても大抵授業は一日中行われる!!)、
休憩を引いて実質の授業時間は6時間半くらいであると思う。
その録音データをいつ聞くのか?
授業が終わった瞬間から聴き始めても、
17:00から6時間半だと23:30までかかる。
もう寝る時間である。
実際は、
授業終わってその場でまた聴き直せるわけがないからそれ以上に時間がかかるのは間違いない。
録音している授業を真面目に聞くだろうか?
聞き漏らしてもよいと思っていると授業で聞き逃しが多くなる。
聞き逃しが多くなるとあとでその場面を探して聴き直さなければならないのだが、
探すのにまた時間がかかる。
授業は受ければよいというわけではない。復習がとても大事である。
復習には時間をかけなければならない。
だから6時間半から聴きたい数分を選んで復習する時間も僕たちにはないのだ。
そして通常、
これが毎日続く。
一日1時間の授業が週一回とかであったらこの勉強法は有効かもしれない。
だが、
一日6時間半が半年である。
本当に毎日聴けるだろうか。
毎日復習で集中して聴けるだろうか。
おそらく現実的ではない。
授業も復習も中途半端に聴いて、
結局1度も集中してその講義を受けないまま次の日に突入してしまうのではないだろうか。
もし、ボイスレコーダーを使うならばそういう危険性を踏まえた上で使って欲しい。
ではまた明日。